「AI検索」利用53.3%、AI検索だけで済ませている人は12.5%——会社員300名調査が映す、併用が前提の調べ方
「もう検索はAIだけ」は、まだ少数派
検索の話題になると、「Googleはもう開かない」「全部AIに聞いている」という声が目立ちます。実際の分布を見ると、そこまで振り切れている人はかなり少ないようです。
デジタルマーケティング事業の株式会社ニュートラルワークス(神奈川県藤沢市)が2026年10月6日に公開した調査では、会社員300名のうちAI検索を現在利用しているのは53.3%でした。過去に使ったが今は使っていない人が7.0%、使ったことがない人が39.7%。半数は超えたものの、4割はまだ未経験のままです。調査は2026年9月11日のインターネット調査です。
AI検索だけで済ませている人は12.5%
目を引くのは、現在利用している160名の内訳です。
| 使い方 | 割合 |
|---|---|
| AI検索のみ | 12.5% |
| 両方使うが、AI検索の方が多い | 23.1% |
| 両方を同じくらい | 33.8% |
| 両方使うが、従来型検索の方が多い | 30.6% |
AI検索だけで完結しているのは12.5%。言い換えると、利用者の87.5%は従来型検索と併用していることになります。しかも単独の選択肢としては「従来型検索の方が多い」30.6%が最多で、「同じくらい」33.8%がそれを上回ります。
使い始めた時期も新しい。2025年からが38.8%、2026年からが38.1%で、合わせて76.9%が直近2年に入ってからです。2024年からは11.9%、2023年以前は合計で4%弱にとどまります。今後の頻度については72.6%が「増える」(やや増える48.8%+大きく増える23.8%)と答えており、「減る」はごくわずかでした。
つまり、多くの人は乗り換えたのではなく、2つの入口を持ったまま、まだ使い分けの型を固めきれていない段階にいます。
何を調べているか——1位は「言葉や知識」75.6%
利用目的(複数回答)の内訳はこうでした。
- 言葉や知識、気になることを調べるため:75.6%
- 仕事や学習に必要な情報を調べるため:43.1%
- 商品・サービスについて調べたり比較したりするため:41.9%
最多は軽い調べものです。仕事や学習での利用は43.1%で、1位とは30ポイント以上開いています。AI検索に触れている人のうち、仕事の情報収集にまで持ち込んでいるのは半分に届いていません。
ここは、差がつきやすい場所だと思います。多くの人がAI検索を「意味がわからない言葉を聞く窓口」として使っている一方で、仕事で調べる内容はもう少し重い。価格、仕様、締切の日付、社外に出す資料の根拠。そうしたものは、答えの形が合っていても出どころがわからないと使えません。
使い分けの基準を、一度言葉にしておく
併用が前提なら、迷っている時間がそのまま目減りします。基準を決めておくと、開く前に手が動きます。一例として、次の線引きが実務では扱いやすいはずです。
- AI検索が速い問い:一文で答えが言えるもの。用語の意味、前提の確認、関係の整理、長い文章の要点。この段で「何を調べるべきか」を絞る使い方も効きます。
- 従来型検索が速い問い:出どころ自体が成果物になるもの。公式の価格表や仕様、申請の様式、日付、固有の数値。最初から発信元のページにたどり着いたほうが早いことが多いです。
- 判断の目安:後で誰かに「それ、どこの情報?」と聞かれる可能性があるなら、発信元のページを自分で開く。開かずに済ませたものは、資料に載せない。
この線引き自体は新しい話ではありません。ただ、調査が示すように利用者の大半は始めてから1〜2年で、しかも76.9%が今後さらに使う量を増やすつもりでいます。習慣が固まる前の時期に自分の基準を決めておけるかどうかが、同じツールを使う人のあいだで差になりやすい局面です。
出どころの確認を毎回の作業として積み上げるのか、調べ方そのものを手順に落として迷いを減らすのか。入口が2つある状態は、しばらく続きそうです。
Blue Aegis株式会社は、規制対応を検証可能にする技術を研究開発し、その成果を特許として保有・提供しています。規制対応でお困りの場面がありましたら、判断がつかない段階でもご相談ください。
相談する一次出典
- 株式会社ニュートラルワークス(PR TIMES)「【実態調査】「AI検索」53.3%と半数以上が利用ーー72.6%が「今後さらに利用が増える」と回答」(2026-10-06)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000184.000041566.html
本稿は公表資料に基づく整理であり、法的助言ではありません。