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AI能力に自信ありは6%、でも上位層の厚みはほぼ同じ——10カ国6,118名調査が映す自信の差

2026-09-05 AI活用・考え方

「AIを使いこなせている」と言い切れる人は、周りにどれくらいいるでしょうか。毎日使っていても、胸を張れる感じはしない。そういう人のほうが多いはずです。

その感覚が、国際比較の数字として出ました。そして数字を並べてみると、自信のなさと実際の到達度は、思ったほど連動していませんでした。

自信がある日本のナレッジワーカーは6%

Notion Labs Japan合同会社が2026年9月4日に公表した「NotionグローバルAI変革調査2026 日本版レポート」は、世界10の国・地域のグローバル6,118名(意思決定者2,039名、ナレッジワーカー4,079名)と、うち日本1,010名(意思決定者337名、ナレッジワーカー673名)を対象にしたものです。調査期間は2026年3月19日から5月19日。

自社のAI能力に「非常に」「極めて」自信があると答えた割合は、こうなりました。

対象日本グローバル
ナレッジワーカー6%23%
意思決定者15%45%

ナレッジワーカーで約4分の1、意思決定者で3分の1です。かなりの開きがあります。

ところが、上位段階の割合はほぼ同じだった

同じ調査は、AI活用の成熟度を4段階に分けています。レベル1が「思考のパートナー」(個人がドラフト作成、要約、アイデア出しに使う段階)、レベル2が「アシスタント」(日常業務や社内システム、データソースに組み込まれ、定型業務を支援する段階)、レベル3が「チームメイト」、レベル4が「システム」です。

日本の分布は、レベル1が66%(グローバル57%)。そしてレベル3〜4は11%で、グローバルの12%とほとんど変わりませんでした。

自信の差は約4倍あるのに、上のほうまで到達している層の厚みは1ポイント差しかない。この2つは、素直には両立しません。

考えられるのは、日本で滞留が起きているのが入口だということです。上位に届いている人の割合が同程度なら、差がついているのは「レベル1から動いていない9ポイント分」のほうです。実力の差というより、次の一段が見えていない人が多い、と読むほうが自然でしょう。

自信は、測った結果として後から来る

もうひとつ、示唆的な数字があります。ROI(投資対効果)を測定している割合が、レベル1〜2では18%、レベル3〜4では48%だったことです。

因果はどちらとも言えません。進んだから測れるようになったのかもしれないし、測ったから進めたのかもしれない。ただ個人の実感としては、後者のほうが心当たりがあるはずです。効果を確かめていない作業は、うまくいっているかどうかが分からないので、いつまでも「なんとなく使っている」から抜け出せません。

自信は気の持ちようで作るものではなく、確かめた記録が積み上がった結果として出てくるものだ、と考えたほうが現実的です。6%という数字は、能力が低いことよりも、確かめる習慣が薄いことを映しているのかもしれません。

個人サイズに翻訳した「次の一段」

レベル2の定義は組織向けですが、個人の仕事に置き換えられます。要点は「日常業務に組み込まれ、定型業務を支援する」です。思いついたときに開くのではなく、決まった作業の途中に置く、ということになります。

3つ目が、さきほどのROIの話の個人版です。厳密な計算は要りません。「先月は40分かかっていた」と言えるだけで、次にどこへ手を入れるかが決まります。

手応えのなさは、順位ではない

同じ調査では、AIエージェントの導入準備が整っていると答えた日本の意思決定者は42%でした。会社側の整備を待つ理由としては十分な数字ではありません。

自信がないまま使っている状態は、遅れているという意味ではありませんでした。上位層の厚みが変わらない以上、差がついているのは入口での足踏みのほうです。

今週の作業をひとつ選んで、そこにAIを固定で置く。時間と書き直しの回数だけ書き留める。自信は、その記録が2週間分たまったあたりから、後ろからついてきます。

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一次出典

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